東日本大震災被災地の中学生をメルボルンに招待するプロジェクト

震災より5年が経って

東日本震災復興チャリティカレンダー制作責任者 アトキンソン加奈

あの3月11日、オーストラリアのテレビにて大震災を知りました。津波の映像が流れ、これはいつものとは全く違うんだ、と実感しました。テレビにしがみつき、鳥肌が立ちました。

その後、私の住むメルボルンで沢山の方が寄付や義援金を募りました。しばらくすると支援が落ち着いてきてしまったように見えました。でも、これからもっと支援は必要なんだ!と思い、色々考えました。しばらく考えた結果、どの家庭にあっても困らないカレンダーを作り、その利益を寄付しようと決めました。カレンダーを1年飾ることでまた、震災が風化しないように、という想いも込めて。

カレンダーの中身は色々なジャンルのアート作品にしました。アーティストさんを探し、いくつもの印刷会社にあたり、いかにコストを抑え、より多くの利益を出せるようにするか。そしてなんとか2000部を制作。その次は販売でした。限られた人脈から、口コミで完売。うち百部を超えるカレンダーは仮設住宅3か所に寄贈しました。

その翌年も、また翌年も続けました。その後プライベートで妊娠・出産、父の他界などもあり、何度も来年はどうしよう?と迷うことがありました。
こうやって文字に書いてしまうと簡単そうな制作ですが、正直小さい子供を抱えながら夜しかほとんど時間が取れない中での継続は、大変苦労しました。でも「子供を理由にするくらいなら止めてしまえば?」とある方に言われた時、思い直しました。まだまだ続けたい、もっとたくさんの岩手・宮城の中学生たちにこちらの生活を体験してもらいたい。

そうして先日、制作6回目となるカレンダーも完成。部数こそ初回の半分以下になってしまいましたが、ここに来て活動自体が口コミで広がり、継続は力なりというのを実感しています。来豪した中学生に「本当に感謝しています」「とても良い経験をさせてもらいました」と言われ、続けてきて本当によかったと感じています。

私の思い付きで始まったチャリティカレンダーが、ここまで大きなプロジェクトになるとは想像していませんでした。ご縁がご縁を呼び、今こうして継続できているのもご購入下さっている皆様のおかげです。また何よりもこのカレンダーへ貴重な作品を無償で提供下さっているアーティストの皆さま、このプロジェクトにご尽力下さっている各方面の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。本当に今までありがとうございました。そして支援は、まだ続きます。

まだご購入されたことのない方はぜひ、一度お手に取ってみてください。これからも末永いご支援、よろしくお願いいたします。